怠け者のアリ

「働き者のアリは8割で、残りのアリは怠け者らしいよ。」とは友人の話。働き者のアリの数が減ると怠け者から補充され、その割合はいつも8対2に調整されるらしい。

思議な話だと思っていたところに、ダーウィンの進化論を実験で検証するという立花隆氏の科学レポートを見つけました。環境に適した種だけが生き残る適者生存の原則が本当か細胞分裂の実験で確かめようとする試みです。この実験は、効率よく細胞分裂を行う優秀な細胞と、そうでない細胞を容器に入れエサを与えます。優秀な細胞は分裂を繰り返し増殖し、そうでない細胞は自然淘汰されるはずでした。結果は、そうでない細胞は淘汰されませんでした。比率を変えて実験を繰り返しても、優秀な細胞とそうでない細胞の割合は最終的に8対2になります。この不思議なバランスを「共存」といいます。

にその友人と会ったときこの話をしていて思い出しました。虫取り少年時代を。アリには、食料を運んでくるアリと、敵の襲来から巣を守ったり巣の修復をしたりするアリがいるのです。自分の役割を果たしているのです。アリたちはどうしてこのような芸当ができるのか、やはり共通の目的意識をもっているのではないでしょうか。アリはみんな働き者です。