成功の研究「気づく」ということ
職業柄、やる気とか働きがいを研究するため成功した方たちの自伝や成功哲学などの著作を読んで「成功の研究」と称しています。科学的でも、確たる根拠がある研究でもありませんが、面白いことに、これらの成功者たちには共通する話が出てきます。
言葉や手法はもちろん異なるのですが、多くの場合、ヴィジョンや夢を描いて、これらを手帳やノートに書きとめ、肯定的な言葉を使用し、前向きに行動していると、成功やチャンスがめぐってきて、金銭的にも物質的にも豊かになるということです。成功とは、経済や地位名誉を手に入れることではなく、自分が描いたとおりの人生、つまり豊かで実りある人生を自己実現するという考え方です。
これら成功についての技法は、特に目新しいとか特別なものとかではないのですが、成功者たちは、ある時点で何かに気づくようです。それも特別なことではなく、理論とかでもなく、心の奥底から何かを理解するらしく、それを真理とか、大宇宙の法則などと称しています。成功するには、この気づくということが一番重要らしく、これがなければ経済的には成功しても平静な心で豊かで実りある人生を送ることはできないそうです。
この気づくということは、仏教で言えば悟りとか、ユング心理学で言えば集合無意識とかいうことになるのでしょうか。
これらの気づくということは教えることができないらしく、自分で気づくしかないそうです。