ラーメンにラー油なんか入れるな
ラーメンは簡単な料理かもしれないが、食べる側にも一定のルールがある。調味料はできる限りシンプルに使用したい。もちろんコショウの使用だけは無条件に許される。ラーメンにはコショウと決まっているようなもので、私はどのラーメン屋でも、コショウを振ってから食べ始めることにしている。コショウが固まって出てこないような容器を置いている店には二度と行かない。できれば”GABAN”の大きな缶ごとカウンターに置いているような店がいい。
ところが、このごろは酢だとかラー油まで使用する輩が多くて困る。あれは餃子という料理のために置いてあるのであって、ラーメンには絶対に使用してほしくない。醤油とダシと塩分の絶妙なバランスをラー油だの酢をぶち込むことによって台無しにしてから食べているようなものだ。
先日も、某店のカウンターでラー油をタラタラとラーメンに入れているオヤジがいた。しかも、よそ見をしているうちにラー油の瓶の蓋がとれてしまって、ドボンとほぼひと瓶分のラー油がラーメンに注がれてしまった。「これ辛くて食べられない」などと叫んでいたが、そもそもラーメンにラー油を入れたオヤジにはとても同情できない。
皆様にも強くお願いをしておきたい。ラーメンという最高料理をいただくときには、コショウ以外は手にしないことだ。私もコショウの瓶だと信じきっていて大量の楊枝をラーメンに振りかけてしまったことはあるが、これはただの勘違いなので、できればコショウみたいな瓶に楊枝を入れないでほしい。
友人の板橋くんは、餃子にとんかつソースをかけたことがあるが、これも勘違いなので許していただきたい。